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名なしの港猫クロのこと。

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おや?そのこお前!…そう、お前さ。
そんなところに突っ立ってちゃダメだぜ。
どうもお前達釣り人はそうやって港をうろついちゃいるが、
港ってのはお前達釣り人だけのもんじゃあねぇんだぜ。
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お前達みたいに日がな一日遊んでるやつらにゃあ分からないだろうけどよ。
朝の港はあわただしいもんさ。
夕べしこたま飲んだ宿酔いの船乗り達が、
船…ヤツらはShipって言うけどな…に荷物を運び込んだり、
夕べよろしくやっていたあの女たちとの別れを惜しんだりとよ、
そういう車やトラックが行ったり来たりさ。
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そういう訳でよ、ここらに素人がうろうろされるのは
俺たち玄人にはかなわねぇのさ。
まぁ、ここじゃ話が遠いぜ。
こっちへ来なよ。
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よっこらせ。
夏場はこの日陰に限るぜ。
まあ、お前もここにすわれよ。
俺たち港猫のことを教えてやるからよ。
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俺たち港猫はよ、お前達みたいな釣り人から魚をもらって生きているのさ。
もちろん港にゃあ、お前達みたいな釣り人だけじゃねぇ。
海を見に来た恋人達や、船乗り達、最近じゃ観光客ってのか?そういう奴らの相手をしなくちゃならねぇ。
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楽な暮らしだって?
冗談じゃねぇよ。
俺たちゃ、ただお飯もらってるだけで暮らしてる訳じゃねぇよ。
港のあちこちにある建物にゃあ色んな奴らが入り込むのさ。
その代表格があのいまいましいネズミ。
あいつらを追い出したり、捕まえたりするのが俺たちの大事な仕事さ。
そういう仕事をちゃあんとするから、あの荒くれ者の船乗りだって、
俺たちを大事にするってもんだ。
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元々、船と俺たち猫は縁が深いんだ。
その昔、大航海時代には船に忍び込んだネズミを捕まえるために船には猫を乗せるってのが決まりだったんだ。
ま、俺は船にゃあ乗ったことねぇけどな。

そのほかにもよ、ちび猫の世話とか…
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仲間達との付き合いとかよ、色々忙しくしてるって訳よ。

だから、お前達が思っている程、俺たちの暮らしは暇でもねぇし、
これで中々大変なんだぜ。
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まあ、そんな仕事をしていると…そら!ご褒美だ。
生きたままの新鮮な魚も手に入るって訳よ。
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こいつはうまそうだぜ。
ふふ…お前達釣り人はこいつのうまさを良く知っていたんだっけな。
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こいつをがぶりと…この辺を…あれ?跳ねやがる。
どうも俺は新鮮すぎる魚は苦手でよ…。
笑ってるんじゃねぇよ。
魚にとっちゃ生きるか死ぬかさ。
結構な力なんだぜ。
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こいついけねぇ。
誰も見ちゃいないだろうな。
こんなところを仲間達にみられちゃあいけねぇからな。
お前もこのことは秘密だぜ。
特に猫仲間にゃあな。
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よいしょと。
まぁ、そういう訳でよ。
港をうろつく時には気をつけなってことさ。
俺たち玄人の邪魔にならねぇようにな。
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じゃぁ、俺も仕事に戻るからよ。
お前も釣りばっかりしてねぇで、
世の中の役に立つこととか、俺たち猫の為になる人間にならなきゃいけねぇよ。
わかったかい?
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じゃあ、気をつけてやんなよ。
それからさっきの事はくれぐれも秘密だぜ。
あばよっ。
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