スポンサーサイト

Posted by steampump on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

横丁の猫耳くんのこと。

Posted by steampump on   0 comments   0 trackback



猫耳くん。

この街のとある横丁に住んでいる。

そこは名前も無い古い横丁。

バブルの最中にも無くならなかった小さな雑居ビルが何軒か建っている横丁。

古くからある焼き鳥や小さなバーや営業しているのかどうか怪しいような飯屋がひっそりと商いをしている。

そんな横丁の小さなビルとビルの間にぽっかりとある隙間に閂のかかった木の小さな扉が無理やりのようについている。

扉を開けるとそこには細い通路があって古いエアコンの室外機が何台か大きな音をたてて動いている。

その室外機と室外機の隙間に誰かが作った発泡スチロールの箱でできた猫の家がある。

猫の家は市場で魚を届けるためにあるような蓋付きの箱。

蓋と本体はテープでくっついていて側面に20センチ四方くらいの穴が作ってある。

中には誰かが持ってきたタオルケットが敷き詰められていてエサ皿と水が置いてあった。

猫耳くんはその発泡スチロールの家で何匹かの子猫と一緒に生まれたらしい。

猫耳くんともう一匹の子猫以外の数匹の子猫は何人かの人に貰われて行ったんだそうだ。

猫耳くんともう一匹の子猫はもらわれることなく今もこの発砲スチロールの家に住んでいる。

猫耳くんはどういうわけか酷く臆病で慎重。

兄弟が貰われて行ったときに猫耳くんも連れて行かれそうになったのかもしれない。

だからか知らないけど人の気配がすると一目散に逃げ出す。

もちろん触れようとすると大変な勢いで逃げていく。

だから猫耳くんは猫耳「くん」なのか猫耳「ちゃん」なのかしばらく分からなかった。

穏やかなかわいい顔をしているのでしばらくメスだと思い込んでいたけど、ある日、尻尾を向けた猫耳くんのお尻に立派な二つの印を見つけ、晴れて猫耳は「くん」であることが分かった。

さて、この猫耳くんが何故猫耳くんかって言う話だが…それはまたの機会に。

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://steampumpghq.blog.fc2.com/tb.php/1-c74ca2de
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。